誰かと僕を較べないで

誰かと僕を較べないで
それより自分らしくありたいんだ


とある歌詞です。
気持ちの良い程にストレートに言ってくれていて、むしろ、戸惑いさえ覚えます。
2年前に放送されていた、ある深夜アニメのOVAのテーマ曲ですが、話の世界観にマッチした良い歌だと思います。
本を読むよりもアニメの視聴時間のほうが長いというようなことは、もう全く無いと思いますが(どちらも同程度に遠ざけているのですよ、誤解の無きように。)、近ごろ、感傷に浸ってばかりです。
何故でしょう。
物心ついて以来、目に見えるものから逃避を続けてきた自分も、モラトリアムの終わりを自覚せざるを得ない時なのだと思います。
そういう節目なのだろうということは、分かります。


しかし、自分は変化というものが、ものすごく嫌いなのです。
もはや、わたしの才能など知れたものなので、新しい経験は増えなくても良いのです。
「余計」なものにしか感じられません。
前に、人は成長していく存在だと言われても、ぴんと来ませんでした。
わたしの成長はある時で止まっているのだと思います。
だから、それ以上の知識も経験も自分の中になかなか入ってきません。
受容すると、自分が崩壊してしまいそうに感じます。
全体の中に存在する自分を想定すると、ものすごく怖くなってきます。
色々な人と接して思い出を作るのが好きだという人がいますが、自分は無理です。


たとえばmixiでも、ついつい自分と比べてしまうのです。
しっかり文章を書いていらっしゃったり、沢山のお友達とお付き合いがあったり、就職活動を明るく表現したり、皆様、様々なのですが、そういった優れた方々を見るたびに「自分は何をしているのだろう」という気分になってしまいます。
そういう気分にならないために、本やメディアや、人を遠ざけてきたのですが、一度、バランスが崩れると今度はそういったものが却って目につくようになるのです。
惨めな思いをするから、本当は、あまりリアルで密なお付き合いはしたくないのですが、mixiはそれを目的としたサイトなので仕方がありません。


歌詞は「光は平等に降り注ぐ」なんて言っていますが、嘘だろ…
自分に光が当たったことなんてあったの?
光が当たると、本性が見えてしまうので、光を避けて生きているようなところがあるので当たっていなくても構わないのですけどね。
ファフナーは良い作品でした。
単なるやおいアニメだと言う人もいますが、そうだとしても、おもしろいと感じた自分がいるので、それを率直に書くことくらい許してくれるような場所が欲しいです。
感想を言う/書く場は無数に存在しますが、感性が合わないと容赦なく叩かれたりするので、敢えて書きますが、自分にはそれは苦痛です。